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欧米の初等教育の傑出した特徴

2014年12月24日 19:30:00
たまたま冬休みで日本に帰って来ていた私の教育Consultantとしてのクライアントのあるお子さん(欧米のある小学校に通っている)が、私が主宰しているセミナーに出席した。

小学校4年生の出席者というのもビジネスマン中心のセミナーでは珍しいのだが、イスラエルから来た講師が英語でヘブライ聖書と科学の融合性について約1時間話をしてくれた。

宗教と科学の問題について日本の小学生が日本語で聞いても興味を持つかどうか?

その内容は旧約聖書と科学の融合性、なかんずくホーキング博士のBig Bang Theory、アインシュタインの相対性理論、ダーウィンの進化論についても深くカバーするものであった。日本の小学4年生が日本語でこの内容を聞いてどんな反応をするか?

私が議長として「何か質問がありますか?」と会場に聞いたら、その小学生が質問した。無論英語だ。

「先生のお話を聞いて、ヘブライ聖書と科学が矛盾しないということは十分分かりました。しかしヘブライ聖書が真理を書いているということを科学が証明している例はありますか?」と質問したのだ。無論英語でだ。

まずこの質問の鋭さは群を抜いていた。

次に、この質問がいわゆる欧米で言うCritical Thinkingの典型的なアプローチであることに感心した。

第3に、居並ぶ大人の出席者をさて置いて小学校4年生が英語で質問したことにも感心した。

日本の小学校の4年生がかかる質問を日本語でも居並ぶ大人達を差し置いてするかどうか?

それよりも何よりも、このような鋭い質問、Critical Thinkingが出来るように教育するということが欧米教育の​傑出した特徴、特に欧米の小学校教育の傑出した特徴である。

以上