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経営大学院世界Ranking /Abenomicsは成功しない(その3)

2013年01月31日 15:00:00
経営大学院世界Ranking上位100校に日本の大学の経営大学院は1校も入らなかった。

Financial Timesが毎年発表している「経営大学院2013年順位表」(Global MBA Ranking 2013 http://rankings.ft.com/businessschoolrankings/global-mba-ranking-2013)によると、1位は当然のことながらHarvard大学Business School、2位がStanford大学Business SchoolとAmericaの大学の経営大学院が100校中57校を占め、次にEngland、FranceなどのEurope勢が26校を占める。

ところがAsiaでは日本は全く顔を出さず、Chinaの6校を筆頭にIndia、Singapore、South Koreaの経営大学院など以下の12校がAsiaから100位以内に入っている。
   
<China>
8位 Hong Kong UST Business School
15位 Ceibs
27位 HK Business School 
31位 University of Hong Kong
66位 Peking University: Guanghua
89位 Fudan University School of Management

<India>
26位 Indian Institute of Management, Ahmedabad
34位 Indian School of Business

<Singapore>
32位 Nanyang Business School
36位 National University of Singapore Business School

<South Korea>
51位 Sungkyunkwan University SKK GSB
86位 Korea University Business School

さて問題は大学全体のRankingでも東京大学が世界100位に顔を出さないことを含め、経営大学院でも日本の大学が100位以内に顔を出さないことの原因である。

その理由を考えなければAbenomicsの成長戦略などというのは絵に描いた餅のLevelの話であり、Abenomicsの成長戦略も根底から成り立たないのである。

安倍内閣の中で誰が成長戦略を考えているのか知らないが、こういう状態で成長するのはもはや無理であろう。

教育が世界Rankingから滑り落ちてしまってはどうしようもないではないか。

日本は資源がないのだから、人材だけが資源なのだから。その人材を教育する機関がどの大学も100位以内に顔を出さないというのは、もはやこれをどうこうしようということは出来ない、手遅れだ。
 
こう言うと、腹の立つ日本人は「所詮MBAなど役に立たない。そんなもので大学のRankingが決まるか。」という反論が読者Commentとして入りそうだが、予め再反論しておく。

 とんでもない。認識不足もいいところだ。

 ならばLaw Schoolの世界Rankingを取ってみろ。日本の大学のLaw SchoolのRankingは200位以内にも顔を出さないぞ。

 Medical SchoolのRankingを取ってみろ。もっと悲惨だぞ。

 結局一事が万事なのだ。

以上